脳を創る読書

Posted on : 2012年1月31日 | post in : 60 : 書籍 |Leave a reply |

2012-01-31 14:07:31

 

脳を創る読書
なぜ「紙の本」が 人にとって必要なのか
酒井邦嘉著

電子書籍化が進む今、やはり従来の「紙の本」がよいのか、
それとも、時代の当然の要請として「電子書籍」がよいのか。
これについては、意見が分かれるところである。

私たちが高校生の頃、辞書を何冊もカバンに入れて登校していたが、今の高校生は、薄っぺらい電子辞書ひとつで済ませている。 確かに、電子辞書はすごい。こんな薄っぺらなのに、国語辞典から漢和辞典、英和辞典に、和英辞典・・・。英和辞典でも複数の英和辞典をカバーしている。 キーボードになれた今の高校生には、紙をめくるより、キーを打つ方が簡単らしい。 でも、電子辞書は無機質な気もする。紙の辞書には、ひく度に鉛筆でチェックし、いつの間に真っ黒になった箇所ができる。真っ黒になった頃には、もうひく必要がなくなったころ。 一方の電子辞書は、確かに、チェック機能のついたものもあるが、なにやらスッキリしない。 ひく度に記憶の中に入ろうとするのでしょうか? 

また、パソコンの普及によって、ペーパーレス化がなされるといわれていたが、一向に紙はなくならないばかりか、増えている気がする。 キーボードから打ち込んだ文章は、ひらがなで打つと漢字変換候補が出てきてそれを選択する。 パソコンで文章を書くということは、マークシートの選択問題をしているみたいな感じでもある。 文章作成の醍醐味、文章を作るという作業の一部をパソコンにゆだねているようにも思う。 そして、推敲。 パソコン上でスクロールしながら、誤字脱字をチェックしていくが、これでOKとなったら、紙でアウトプット。 紙でチェックすると、また、誤字脱字がいくつも発見される。 紙には一覧性がある、つまり、パソコンの画面と較べて広い視野があるのだ。 もっともパソコンの画面がもっと大きくなれば、こんなことはなくなるかもしれないが・・。

さらに、読むということは、著書にこう書いてある。

紙の本にはどんな強みがあるのか

たとえば、何年か経った後でも、「あの話は、確かここらへんに出ていたな」と思って本を開いてみると、確かに当たっているものである。そして其のページに残っている自分の書き込みを見た瞬間に、その周辺に書かれている内容が頭に浮かんできたりするから不思議だ。脳には、そういう連鎖的な記憶の仕組みがある。

そして、電子教科書には利点があるのは認めつつも、問題点も指摘している。

膨大な情報にアクセスできる反面、考える前に調べてしまい、調べただけでわかった気になってしまう。情報が少なければ、当然、それを補うべく自分の頭で考えるしかないが、簡単に調べられるのならそのほうが楽だと誰でも考えるであろう。そこが最大の問題点である。

など。

著者酒井邦嘉は、『言語脳科学』の立場から、こう述べている。

脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に 「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応について解説する。
紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っているとしながらも、 著者が人にとっての「紙の本」の重要性を強調し、加えて、学校教育の一つの提案である 「電子教科書」について、その安易な移行に警鐘を鳴らす理由とは? 
「 紙の本」の風合い・質感・活字の存在感をこよなく愛する人も、「電子書籍」の簡便さに 魅了されている人も必読の、脳と読書の意外な関係。

 





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