談志のことば

Posted on : 2012年4月11日 | post in : 60 : 書籍 |Leave a reply |

2012-04-11 13:22:16

立川談志、一般人と比べて破天荒な面持ちのある芸人の中でも一際光る破天荒さ。
独裁者!?
立川談志が亡くなった。
談志は、生前から自らの死は回文だと言っていたらしい。
確かに、「だんしはしんだ」
上から読んでも下から読んでもという回文に違いない。

こんな節から始まる「談志のことば」
弟子の立川志らくが書いた本

熱狂的な談志主義者である志らくは、師匠と最後に面会した弟子である。
病院で会った師匠から最後にかけられた言葉は「電気、消せ」だった。
そのときの模様を振り返った章をはじめ、談志のことばを自身で解釈する形式でこの本は綴られている。

独裁者とも言われ、素直に頷いてしまいますが、実は、談志には・・・
秘密があった。

それまでも、弟子たちは高座で師匠の話をしていたが、その談志像は「ケチ」「怖い」「理不尽」のどれかであった。怖いイメージの談志だが実はちょいと可愛いところもあるんだよと、私がエピソードを語るようになり、やがてそれは神話となった。

師匠がドイツ旅行に行った際、お店で一目惚れして買ってきたライオンのぬいぐるみ。ミッキーマウスなんかより可愛いらしい。
「こいつライ坊ってんだ。可愛がっているんだから、いじめねぇでくれ。」

談志が、少女趣味?みたいにぬいぐるみを可愛がっていたとは意外。
意外性があるからおもしろい。
でも、談志に限って言えば、破天荒そのものだから
日常そのものもおもしろい。

師匠は癌になったときこう言った。
「癌は未練の整理によい」
友達とはいつお別れになるかわからない。癌であれば、己の余命が読めてくる。だから友達ともきちんとお別れができる。
あの晩の師匠がそう思っていたかはわからないが、私にはそう見えた。

独裁者故の毒舌、誰もがそう思いながらも口ごもってしまうことがある。
そんなことも、一言で切り捨てることができた談志・・。

柔道の谷亮子が、オリンピック選考試合に負けながらも、実績で出場が決まったときも、本質だけを言って彼女を切り捨てた。「ルールだろうがなんだろうが、負けたのだから辞退すべきだ、とんでもない女だ!」
ヤワラちゃんファンからすると、選んだのは選考委員であって彼女に罪はないとなる。ただ師匠が言いたかったのは、勝ったのにオリンピックに行けない選手の気持ちを考えてやれということなのだ。

本質を見抜き、本音を口にする。
そして、聞く人の心を癒してくれる!?

立川流四天王を山と遊園地にたとえるというネタがある。談志は巨大な山をこしらえた。その山は険しくて女子どもには登れない。素人には無理。山を嫌いな人からすると、なんだ、あの山は。不愉快だ、となる。でも好きな人にとっては神聖な山で、この山を登ったならば、ほかの山はもの足りなくて登る気にすらならない。それが談志という山だ。志の輔は談志と同じくらいの高さの山をこしらえた。ただこの山は実に穏やか。恋人が、ファミリーが楽しんで登ることができる。

談志は、上岡龍太郎など一風変わった才能のある芸人の中にもファンの多い人だった。
日常から噺家だったんだなと・・・。

 





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