常識にとらわれない100の講義
2012-08-20 13:49:53
「金儲けのために、小説を書いている。」
本音で語る作家がいた。
それは、森博嗣。
日本は、建前社会であるともいわれる。
作家にしろ、プロ野球の選手にしろ、歌手にしろ・・・
金儲けのために、やっていることは確かだろう。
でも、ふつうは、金儲けのためというのを明言したりはしない。
これをしているだけで幸せだとか
喜ぶ顔がみたいだけ。。。
などと、恰好をつけるのなら、無料でやればいい。
そうボランティアで。
そして、生活のためのお金は、コンビニでバイトでもすればいい。
彼の著には、こんなことが書いてある。
至極もっともだ・・
大震災以来、スポーツ選手などが、
「元気づけたい・・・」
などと、上から目線で、インタビューに答えるのを聞くことが少なくない。
あんたが、国内の戦いで勝ったからといって、
元気になれる人ってどれくらいいるんだよ。
人気選手の対戦相手が、勝った方が、元気づけられる人は多いよ。きっと
そんな風に思うこともよくある。
スポーツの勝負で元気づけられるのは、
ひいきにしている選手やチームが勝ったときだけだから
オリンピックで、メダルでもとってから言えよ。
なんて、思う。
常識をひっくり返すような言動で、お金を稼いでいたといえば立川談志だが
森博嗣の「常識にとらわれない100の講義」もちょっとおもしろい。
1限目 森教授の「新しい常識」論(臍曲がりに見えるかもしれないが、常に素直に王道を選択している。/常識を疑わない人は、つまり素直でないからできるのである。 ほか)/
2限目 マイナスを武器にする思考論(頭脳にはサイズというものはない。変幻自在である。/計算をするとき大切なのは、誤算をすることを計算に入れておくことだ。 ほか)/
3限目 王道を行く「型破り」仕事論(切れない刃物ほど手応えは大きいものである。/仕事というのは、自分の趣味では成り立たない。 ほか)/
4限目 孤独を楽しむ人間観察論(敷居は低ければ良い、なんてことは大間違いである。/わかった振りをする人と、わからない振りをする人がいる。 ほか)/補講 「新しい常識」に気づく21の視点(ピーナッツの茶色の皮を剥かずに食べられる、と最近気づいた。/よくもまあこんなところに大勢が住んでいるものだ、と思う。それが都会。 ほか)