高倉健 インタヴューズ
Posted on : 2012年10月11日 | post in : 60 : 書籍 |Leave a reply |
2012-10-11 12:46:26
高倉健
私より上の世代の人たちにとっては数少ない大スターの一人だったよう。
やくざ映画・・・、任侠と言うのでしょうか
そういうイメージでスタートした人・・。
寡黙で、彼の口から出る言葉は、重く。
でありながら、最近では、CMで見かけたこともある。
怖そうだけれど、どこかに安心感がある・・・。
そんな健さん、実生活も、映画そのままの実直な方らしい。
「駅 STATION」
共演した宇崎竜童によれば、
高倉の背後で号泣するシーンがあったという。
宇崎を撮影する場面の前では、高倉の声を聞いて号泣できたが、
昼食をはさみ、2度3度、太陽が陰ったからと中断するうちに
号泣するための感情が湧き上がりにくくなったという。
そんな時に、号泣をよんでくれた高倉のセリフが聞こえたという。
「殿が云われた・・・・、殿は10歳であった・・・。
米はあるのか。この殿のやさしいお心遣いに胸をうたれた。」
高倉は、自分の出番が終わったのに、宇崎が演技するのを見守り
涙が出そうにないと直感して、このセリフをしゃべってくれたという。
しかも、このセリフを云った後、宇崎にお礼を云わせる前に姿を消していたと。
こうした類のスターがありがちな自分勝手なふるまいとは真逆の
高倉の自分の映画に対する姿勢、共演者にたいする愛情を語る逸話がいくつもあるという。
ぶっきらぼうだけれど、「いい人」
見せかけのいい人ではなく、本当のいいひと、
高倉健
彼にはこれまで特別な興味はなかったけれど
これからは、かなり気になる本当のスターになりました。